ハラスメントという磁石

パワハラ
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~このブログは、仕事が原因で適応障害という精神疾患となり、悶絶中のダメリーマンの物語である~

「ハラスメントという磁石」

僕の発病のきっかけは、上司から受け続けたパワハラだった。そして、同じように、パワハラやセクハラ、モラハラが原因で、適応障害を発症し、今なお苦しんでる患者さんが、たくさんいる。

そして、ハラスメント野朗はもちろんクソだけど、それと同じくらいクソな人間がいる。

それは、ハラスメントを受けてる人に対して、

「オレだったら、反撃してやるけどな!」

とか言ってくる奴…ほんときらい。

たしかに、あんたはそうなのかもしれないけど、じゃあ、それを言って、何になる?それを言われた被害者は、どんな気持ちになると思う?

そんなことヘーキで言える奴、ほんときらい(2回目)

そんな奴らは、要するに、人の気持ちがわからないんだな・・・被害者の気持ちを考えることなく、その言葉にマウント取って、自分が気持ち良くなってるだけだ。

人の気持ちなど、まるで考えない、隙あらばイキリたいだけ。そんな奴らは、パワハラ野朗と同じ人種だとさえ思う。

それから、そんな奴らはたぶん、

本当のハラスメントの蟻地獄を知らない。

一度、蟻地獄が形成され、そこにはまってしまったら、そこから抜け出すのは、容易な事ではない。おそらく、自力で脱出できる人なんて、ほとんどいないだろう。これこそ、経験した人にしかわからないことだと思う。

そしてこの蟻地獄は、ハラスメントという悪のN極と、被害者の善のS極が、運悪く、くっついてしまったときに、形成されてしまうものだと思っている。

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「ハラスメントという磁石」

先日ネットで、ある女性のモラハラ体験談を読んで、深く深く共感した。それは、

その女性、元旦那から、悪質なモラハラを受け続け、ついに精神に異常をきたしはじめて、

藁をもすがる思いで「心の電話相談」に電話してみた。今の状況をすべて話すと、相談員さんから「すぐに逃げなさい」と言われ、ハッとした!

「今のあなたの状態は、ライオンと同じ檻のなかで生活してるようなもの。すぐに逃げないと、あなたの命が危ない」

そう言われて、やっと…

逃げるという選択肢

に、気がついたのだ。逆の言い方でいえば、人に言われるまで、逃げるなんてこと、まるで考えもしなかった、そうじゃなくて、あの人の理想の人間になるには、どうしたらいいか?と、それしか頭に無かった。

僕は、この女性の気持ちが、痛いほどよくわかる。不幸なことに、蟻地獄が形成され、そこに落ちてしまったときは、逃げるだなんて、そんな当たり前のことさえ、わからなくなるものだ。

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また、その女性は、その頃を振り返って、こうも語っていた。

「元旦那といる時間は、本当に辛いものだった。でも、義実家のお父さん、お母さんは、本当に良くしてくれた。だから、義実家を悲しませるような事だけは、したくなかった。」

モラハラはとても嫌だったけど、でも、義実家を悲しませたくない、という思い。

これこそ、僕が思う「善のS極」だ。

ハラスメントの、「悪のN極」。そのN極だけなら、まだなんとか、自力で脱出できると思う。仕事を辞めるなり、誰かに助けを求めるなり、家を出る出るなり、何かしらの対策が打てるものだ。

けど、自分の中に、善のS極が生まれてしまうと、不幸にも、悪のN極とくっついてしまう。そうなれば、それは磁石。容易に離れることができなくなる。そしてそれは、本当に危険な状態。

僕の場合は「部下を守らねば!」という思いだった。なんだか、善人ぶってて、まことに恐縮だけども・・・でも、それが本当の気持ちだった。

僕の元パワハラ上司は、事あるごとに、お前の部下を、遠方に転勤させるぞ!とか、こんどミスしたら、その部下の評価を下げるぞ、降格させるぞ!と言った。

だから、反論したくても、ぐっと我慢した。どんな理不尽な事を言われても、黙って口をつぐんだ。

もしここで反論して、上司とバトルしてしまったら、野朗なら、本当にやりかねない。僕の部下には、高齢の親の面倒を見てる人もいるし、子供が産まれたばかりの、パパもいる。なんとしても、彼らを守らないと!

そんな思いで、僕はパワハラに耐え続けた。これこそまさしく、悪のN極と、善のS極が、不幸にもくっついてしまった状態。そして、磁石のように、いちどくっついてしまうと、容易に離れることができなくなる。恐ろしいことに、逃げるという選択肢が、無くなってしまうのだ。

パワハラを受けてるときは、なぜか、喉がカラカラに乾いてくる。唇が、水分を失って、ガサガサのボコボコになる。視野が極端に狭くなる。反論なんて絶対しない。なぜなら、1秒でも早く、今のこのパワハラタイムを終わらせたいから。

そうしてるうちに、体に異変が出始めて、おそるおそる訪れた心療内科で、僕の主治医から「すぐに逃げてください」と言われた。そこではじめて、やっと、逃げるというコマンドを与えてもらったのだった。そして、あの時、言われたとおりに逃げたおかげで、今でも何とかこうして、生きていられるのだと思う。

今、ハラスメント被害を受けている方、よーく考えてみて下さい。あなたの心の中に、善のS極がありませんか?家族を守らないと、会社のため、親を悲しませたくない、子供に心配をかけたくない…

そう思ってしまうのは、あなたの心が綺麗だからです。だけど、綺麗なS極の心と、汚いN極の心は、残念ながら、磁石のように、引かれ合い、くっついてしまうことがあります。そして、一度くっついてしまえば、今度は、離れるのは容易ではなくなります。いつしか、逃げるという事さえ、忘れてしまうのです。それは、とても恐ろしいことです。

耐え忍びたい気持ちは、よくわかる。けど、もしあなたが、健康を害してしまったら、あなたの周りの人たち、あなたが守りたい人たちを、余計悲しませることになってしまいます。

だからどうか、逃げるという選択肢を、つねに忘れないで欲しい。

最後までお読みくださって、ありがとうございます!

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