精神疾患者の犯罪率は低い?

うつ病
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✨このブログを訪れて下さってありがとうございます✨

・・・本日はちょっと、プリプリ怒りながらこれを書いてます💢

なんでプリプリなのかというと、昨日ネットで、精神疾患者を差別するような「嘘」を吹聴してまわる、そんな奴を見かけたからです!

その「嘘」とは、

精神疾患者は犯罪を犯しやすい危険人物である

という主張です。もちろん嘘です。

このブログを見て下さる方々の中に、もしかして同様の主張を目にされた方や、じっさいにそれを言われて傷ついた方、そのご家族の方がいるかもしれない。今回は、それが完全な嘘、デマであることを、根拠に基づいて解説していきます。

精神疾患者の犯罪率は、健常者よりもずっと低い

ご存じの方もいると思うけど、このことを、より多くの方々に知っておいて欲しいと強く願っています。

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2021年の12月17日に大阪の心療内科で起こった放火殺人事件

その事件後も、定期的にそのことがニュースに取り上げられていたのを、見た人もいると思う。凶行に及んだ犯人は、そこの患者だった。

またそのテレビでは、他県で精神科医が患者に刺されるという事件もあわせて紹介してたりして。で、その「部分」だけ見たネットユーザーが、

「ほら!みんな見て!精神疾患者は、犯罪を犯しやすい危険人物なんだ!」と吹聴して回っており、それ見て僕はプリプリになったわけだけど。

一部のショッキングな事件、それだけを見て全体をおしはかる、決めつける。

おそらくは、もともとその人物に、精神疾患者への強い差別意識があり、そこに、もってこいのニュースがあったので「きっとそうに違いない!」と大声で言ってまわってるわけだけど・・・

その「嘘」をひとりチラシの裏にでも書いてたんなら、べつに構わない。好きにすれば、と思う。だけども、

その嘘を、ネットに乗っけて拡散するという愚行を見過ごすわけにはいかない。僕はこんな人間だけど、いちおう正義感ってものがある。なので、この場でその主張を明確に否定します。

まず、精神疾患者の犯罪率は、健常者と比べてずっと低い。これは、統計データに基づいた「事実」です。

警視庁の公表によると、2017年の刑法犯罪発生件数のうち、健常者の検挙数は209,887件、そして精神疾患者(およびその疑いのある者)の検挙数は3,260件だ。

内閣府発表の、同年の精神疾患者数は約389万人。で、それぞれの総数から犯罪率を割り出してみると。

結論から言えば、

健常者の犯罪率は0.17%で、

精神疾患者は0.08%

つまり半分以下なのだ。

これが事実です。

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健常者と比較して、精神疾患者の犯罪率はじつに半分以下だ。その理由は定かではないけど、とにかく、「精神疾患者は危険人物」ってのは、こうした統計的事実から見て、まったくのデマ。むしろその逆だ。精神疾患者は、健常者と比べて、犯罪を犯さない人たちなのである。

※補足

2017年のデータで計算した理由は?それは、内閣府が発表してる精神疾患者数は、2018年以降が出ていなかったから。また、近年はこのコロナ禍の影響か、健常者も精神疾患者も含め、全体の検挙数は大幅に減少しており、これは特殊な状態。なので、平常時で、かつ明確な数字のある2017年で計算しました。

ちなみに、2020年の精神疾患者による犯罪件数は、2017年から半分以下にまでなっています。直近の犯罪率は、推定値ですが0.03%にまで下がります。あくまで仮定ですが。

・・・ついでにもういっこ。

過去ブログで、自殺者数の推移について触れたことがある。自殺者数は、2010年を境に、大きく減少している。

がしかし、精神疾患者は増加している、と言われている。

患者数が増加し、自殺者が減少した理由は?

ごく普通に考えて、それは、精神医療に触れる人が増えた(=患者数の増加)から、多くの方が適切な治療が受けられるようになり、結果として多くの命が助かっている、と受け止めるのが自然だろう。

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だけど、たまに、ある種の陰謀論を妄信し、今の精神医療を否定する人物もいる。

「精神科医と製薬会社はグルだ!患者を薬漬けにして、金儲けをしてる!病院へ行くな!薬は飲むな!」

・・・みたいなの、目にしたことのある人も多いだろう。

けど、精神医療がそんなに危険なものなら、なぜ患者の犯罪件数は減少しているのか。なぜ自殺者は減少しているのか。

彼らはこうした事実をどう考えているのだろう?って思うけど、たぶん何も考えていなくて、「気分」だけで、誤った情報を拡散しているのだと思う。

こんなこと書いてる僕はただの素人だ。こんな素人でも、ちょっと調べればわかることなのに。

そんな、何の調査もしない、何の裏付けもない主張とは、つまり、

精神疾患者は犯罪を犯しやすい・・・

「と思うの!あたしは!」

精神医療は危険だ・・・

「と思う!オレはそう思ってる!」

・・・みたいな。もはや、それはただの、

差別主義者の感想文

なのである。

紙媒体の新聞購読数が減ったせいで、ウラが白のチラシが手に入らなくなり、だからしかたなく、チラシの裏に書くんじゃなく、ネットに書いてみたっていう、それだけのもの。それは何の根拠も価値もない、無知な個人の感想だ。

どうかそんな、差別主義者の「チラシの裏に書いた感想文」に惑わされる人が、1人でも少なくなって欲しい、と心から願います。

✨最後までお読みくださって、ありがとうございます!✨

当ブログでは、精神疾患に苦しんでおられる方やそのご家族のためのブログを投稿しています。興味のある記事がありましたら、ぜひご覧ください!

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