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「キキの親は、ダメ親だった・・・?」
岡田斗司夫さんて方をご存知の方も多いと思う。長く日本のアニメーション文化を牽引してこられた方で、数々の名作を生み出したすごい人。
でこの岡田斗司夫さんが、自分なりにジブリ作品を考察してる、そんな動画チャンネルがあって、
めちゃくちゃ面白いんですよこれが!
ジブリの色んな作品を紹介してるなかで、ひとつ、岡田斗司夫さんの語る「魔女の宅急便」の、両親の描き方についての考察があって…
特に、子を持つ親にとって、深く考えされられる内容でしたので、ちょびっとご紹介させて頂きます!
「キキの親は、ダメ親だった・・・?」
「魔女の宅急便」て、見たことない人はたぶんいないんじゃないかな?で、僕のような素人は、その物語、ストーリーを見て、普通に感動して終わるのだけど、
これが、岡田斗司夫さんのような「プロ目線」で見ると!
岡田斗司夫さんは、「宮崎駿監督は、キキの両親を、いわゆるダメ親の象徴として描いている」と語ってる。
たとえば、キキの母親である「コキリ」さん。この人はベテラン魔女で、一般男性と結婚し家庭を築いて平和に暮らしてる、まるで理想の魔女像であるかのように見えるけど…
じつはコキリさん、魔女としてはなかなかの劣等生なのだ💧というのも、冒頭、コキリさんがお薬を作るシーンがあるのを覚えてる人も多いと思うけど…
それは、フラスコやらビーカーやらアルコールランプやら…まるで理科の実験のような、近代的な技術で製薬してるけど、もちろんこれは魔女の製薬の伝統的なやり方ではなく、明らかに「邪道」な、手抜き製薬だ。
魔女といえば、大釜で怪しげな材料をグツグツ煮込むのが伝統的なスタイルで、しかも、その大釜は、作品の中に何度も登場してる。
僕は言われるまで気がつかなかったけど💦言われてみればホントにそうで、その製薬のシーン、ビーカーやフラスコが並べてある後ろに、コルドロンと呼ばれる、魔女の大釜はちゃんとある。
つまり、コキリさんの母親、先代魔女は、おそらくこの大釜を使って、正しいやり方で製薬してたのを、この劣等生魔女のコキリさんは、大幅に簡略化してしまってる、と💧
しかも、このコキリさん、その大釜になんと花を活けてて、神聖なる大釜を「花瓶」として使ってる、という堕落ぶりなのだ💧
そんなだから、娘であるキキにきちんと魔法を教えてやる、なんてこともろくにしておらず…
また、キキの父親も…
旅立ちの日、キキは父親に「お父さん、高い高いして!」とねだり、父親はためらわず、言われた通りにしてあげる。
このシーンはつまり「キキはできれば親の力で飛びたいと思ってる、そんな大の甘えんぼちゃん」であることを物語っており、そうさせたのはつまり、過保護な両親のせい、宮崎監督は、キキの両親をそんなふうに描いてる、と。
ここのくだりで、岡田斗司夫さん、思わず「子を持つ親として、耳が痛いですねぇ~😂」って言ってたし、僕も正直、「子を持つ親として耳が痛いですねぇ~😭」って思いました💦
…がしかし、宮崎監督は、そんなふうに、やや過保護な両親を「悪いもの」として表現してるかっていうと、もちろんそんなことはなくて。あのキキの両親の人となりを見た人はみな感じると思うけど、それは愛情たっぷりに描かれてて、つまりあれは、
「愛すべきダメ親」
を描こうとしてるんだって。
これは僕の考えではあるけども…
「愛する我が子に、つい過保護になってしまうのも、しょうがないよな~😂でも、それはそれでいいんじゃない?」っていうメッセージなのかな?って思う。
というのも、
物語の中盤に、とっても大切なシーンがある、と岡田斗司夫さんが語ってて、それは、
キキが風邪をひいてしまって、寝込んでるところへ、パン屋の女将さんである「オソノさん」が、ミルク粥を差し入れにくるシーンです。覚えてます?
「ここ置いとくから、ちゃんと食べな」って言って部屋を出ようとするオソノさんを、ベッドの中のキキが、弱々しい声で呼び止める。
「オソノさん…」
「ん?」
「いや、なんでもないの…」
オソノさんはそれを聞いて、何かを察して、そして部屋を出ていく。
何気ないシーンだけど、岡田斗司夫さんは、こここそが、この物語の最重要シーンだと語っている。
甘えんぼのキキは、ほんとはオソノさんに食べさせてもらいたかった。だけど、それじゃいけない!って思って、ぐっと言葉を飲み込む。
オソノさんは、そうやって少しずつ成長しようとしてる、そんなキキの気持ちを察して、その精一杯の、ちいさな自立心を大切にしてあげようと、黙って部屋を立ち去る。
これは、
「子供はちゃんと成長するんだよ」
っていうメッセージだと思う。
…いくら親とて、調子に乗ってはイカン💦子供に影響を与えるのは、親の存在だけじゃない。子供は親が思う以上にかしこい。親以外の、いろんな人からちゃんと学んでる。
それは、祖父母からだったり、兄弟や友達だったり、先輩や後輩や先生や…
親以外にも色んな人たちと関わり、色んな人を見て、良いところや、時には悪いことも、ちゃんと目で見て自分の頭で考え、ちゃんと自分で判断できるようになるもの。
少し過保護かなと思ってても、子供は親が思う以上に強いもの。その時がくれば、ちゃんと一人立ちするものだから。
だから、親がすべきことは、我が子をしっかりと愛してやることと、我が子を信じてやること、そして、助けを求めていいんだ、ってことを理解させること、僕はこれだけでいいと思ってる。
我が子を信じて、愛情をもって、見守る。
子供を成長させるのは親だけじゃない。子供は、色んなものを見て、色んな経験をして、色んな事を感じ取って…親の心配をよそに、少しずつ、たくましく成長してくれるものだ。
この物語の主題歌の歌詞、
「優しさにつつまれたなら、きっと、目に写るすべてのものはメッセージ」
宮崎監督が主題歌にこの歌を選んだのは、そんな思いからなのかも知れない。
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コメント
魔女の宅急便、最後に見てから久しく経つのですが、かくひさんのブログを読んで、また見たくなりました。
というのも、私自身が心配性で過保護なダメ親だからです😅
キキが魔女として成長していく姿、親はどうあるべきか、そんな視点からもう一度見直してみたいです😊
そして、やさしさに包まれたならは私も大好きな歌です💕
かくひさん、いつもありがとうございます!!
ayamikanさん!!!
こちらもお読みくださって嬉しいです🙌✨コメントありがとうございます♫
ほんとですね、僕もまた見返してみたくなりました!そうなんです、本編で書いたように「親目線」で見ると、また違った発見があるみたいですねー!
いやじつは僕もです💧我が子に対して過保護、甘やかしだなって思うことがよくあって、岡田斗司夫さんも言ってたように「耳が痛い」お話しでしたね🤣だけど、親の心配をよそに、子供はちゃんと自分で考えて判断してくれるんだなって思いましたね!
ayamikanさん!!!
いつもありがとうございます☆感謝しております♫
こんばんは😃
ダメ親は、愛情があり、生活が出来ない状況じゃない限り、子供の成長に良い場合があるんじゃないかなぁ〜、、、
自論です。
『トンビが鷹を産む』みたいな。
親が頼りなけりと
『自分がしっかりしないといけない❗️』と考える場合があるし。。。
で、私の田舎では、今はだいぶん変わってしまったけど、昔は必ずお節介なご近所さんがいて、地域で子供を育て見守る雰囲気がありましたね〜。
だから、どこかのお宅が多少ダメ親でも子育ては大丈夫だったような記憶があったなぁ〜。
自分ちの子も隣の子もみんな平等に大人は叱っていたし。
まぁ〜、今だったら揉めるでしょうけどね😅
子供の頃の経験から、魔女の宅急便は共感できる点が多かったですね。
じゃあ、またね👋
七星文さん☆☆☆☆☆☆☆
お読みくださってありがとうございます!コメント感謝&感謝です✨
はい!僕も同意見ですよ!
じつは・・・僕自身がまさしくそうですからね🤣力強く家族を引っ張っていく親もいると思うけど、僕みたいに弱い人間だからこそ、子供たちにとっては親しみがわくのでしょうか、いつも相談してくれるし話してくれるんですね~!
そうそう!!!
ほんとそれです!!!昔もやっぱり育児放棄のような家庭はあったみたいで、だけど代わりに面倒見のいい人が必ずいて、助けてくれたり時には叱ってくれたり、そうやって地域で子育てするんだ!っていう連帯があったと思うんです。だからこそ、おっしゃる通り、少々ダメな親でも、まっすぐ育ってくれてた。
でも・・・ほんとそう、今の時代はそれが悪いものとして捉えられてしまいがちですからね💧だから、おかしな育ち方をしてしまう子供がいたりする。これも悲しい時代背景だと思いますね・・・
七星文さん!!!
いつもありがとうございます☆感謝しております♫