うつ病はドラクエ「おきのどくですが」状態

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「うつ病は、ドラクエおきのどくですが状態」

僕は40代なのだけど、僕くらいの世代、アラフォー〜アラフィフの「元少年」にとって、大きなトラウマになっているであろう、この画像･･･

なつかCけど、いまだにゾクってなるな･･･

これは、ドラクエ3のセーブデータが消失してしまった時のメッセージ画面である。

ドラクエのようなロールプレイングゲームは、数ヶ月かけてクリアしていくもので、その途中の状態を「ぼうけんのしょ」というかたちでセーブするのだけど、

プレイを再開しようとして、このメッセージが表示されたら、もう何をやってもどうあがいてもダメ。

問答無用でリセット、強制的に初期状態に戻されるのだった

・・・そして、今の僕は、まさにこの状態だ。

病気によって、あらゆるものを失い、そして失ったモノの数を数えては、ひたすら絶望アンド絶望だったのだけど、あるものを読んで、少しだけ心が軽くなったのだった･･･

・・・・・・・・・・・・・

「うつ病は、ドラクエおきのどくですが状態」

ファミコン世代の方にしかわからなくて、申しわけないのだけど･･･

ドラクエ１、２までは、プレイ途中の状態をセーブすることは出来なくて、代わりに、

「ふっかつのじゅもん」

と呼ばれる、パスワードをメモしておいて、再開の時にそれを手入力する、というやり方だったのだけど、しかしこれがクソ長くて・・・

しかも一文字でも間違えると・・・

この、じゅもんがちがいます画面も、ちょっとしたトラウマだな｡｡｡

そして！ドラクエ３から、ついに「セーブ機能」が登場！これでやっと、あの長いパスワード入力から解放される！と、当時の少年たちは狂気乱舞した！

こんな落とし穴が待っているとも知らずに･･･

冒険を再開しようとして、あの不気味な音楽とこのメッセージが表示されたら、もう何をやっても、どうあがいてもゼロに戻る。

この画面を見た少年の絶望たるや･･･

今まで、自分で名前を付けた主人公を、長い時間をかけて、地道に地道に育て、数々の冒険をクリアして、強く強くなったのに、

しかも、強い仲間がいて、強い武器を持って、強力な魔法もたくさん使いこなしていたのに、それがもう、

ものの一瞬で、すべてが消滅するのだ💀

・・・して時は経ち、齢40を過ぎて、

またしても、

この画面を見ることになろうとは･･･

僕は以前は管理職だった。その管理職が、期限不明の休職をするってことは、今いるその立場から退かねばならない。組織を回していくうえで、それは仕方のないことだ。

当然、信頼のおける部下も失い、やりかけの仕事もすべてキャンセル。それまでの評価や実績はゼロに戻り、収入も下がる。今まで、頑張って頑張って積み上げてきたものは、

おきのどくですが、

すべて消えてしまいました。

それは悔しくてたまらなかったけど、でも生きるためには仕方のないことだった。そして、あのとき休職を決断できたからこそ、今こうして、生きてニヤニヤしていられるのだと思う。

※ちなみに、僕は４までしかプレイしたことがないのだけど、６もバンバン消えるみたいですね💧

ところで。

ずいぶんまえにネットで、あの頃をなつかしく思い出した、当時のファミコン少年たちの「おきのどくですが」に関する、思い出コメントを見たことがあって、何ともほっこりしたのだった♨

「あの、真っ黒い画面を見たときは、そりゃもうショックだったけど、

子供ながらに、人生には、泣いてもわめいても、どうにもならない事があるってことを、あれで学んだ」って言ってる人がいた！

そして、

「同じように、おきのどくですが、になった奴とは、妙な連帯感が生まれた」って言ってる人もいた！

これ、めっちゃわかる！！！

「えー！？オメーもついに、おきのどくかよ？あれヘコむよなー！わかるわかる！」なんつって、それをキッカケにマブダチになったりして！

なんかこれ、僕たちがやってるこのSNSと似てるよな✨

僕と同じ病気で休まれてる方や、無事復活をとげた方、そのご家族の方たちに、こんなふうに連帯感を感じているのだった✨

さらに、

「すべてを失って、１からやり直すってことは、あんがい楽しかった」

って言ってた人もいた！

ほんと、これも！めっちゃわかる！！

強制的にスタート地点に戻されて、レベル１の最弱の状態からやり直すわけだけど、これが妙に楽しかったな、なぜだかわかんないけど。

僕もこのたび、おきのどくですがになり、レベル１の最弱勇者として、再スタートしてる。しかし、ドラクエと違うのは、今まで通ってきた道とは、全然違うストーリーが待ってるってこと！

人生2周目✌️

ぼちぼちやりましょう♨

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