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「サツキの涙のその奥に」
となりのトトロを、知らない人はいませんよね。
となりのトトロは、1988年の公開から、30年が過ぎた今でも、地上波で放送され、今での多くの人たちに愛されている。
となりのトトロ、皆さんが好きなシーンは、どこですか?僕は、サツキがトトロに助けを求めるシーンン、あそこがいつも、ぐっときます😭✨
・・・そして、そのシーンより少し前、サツキの号泣シーン、覚えてます?
お母さんの退院が、突然延期になって、サツキがそのことを、メイちゃんに伝えるのだけど、やっとお母さんに会える!と楽しみにしていたメイちゃんが、だだをこねはじめる。
そこで、サツキとメイちゃんが大ゲンカ!
そのあと、サツキが家でしょんぼりしてると、おばあちゃんが訪ねてくる。
心配そうにしているサツキに、おばあちゃんは、ただの風邪だから、心配することはないよと、井戸端で、やさしくサツキをなぐさめるが・・・
サツキ「このまえもそうだったの・・・ほんのちょっと入院するだけだって・・・おかあさん、死んじゃったらどうしよう!!もしかしたら・・・おかあさん・・・・・・」
そしてついに、我慢の糸が切れたように、サツキは声を上げて泣いてしまう、あのシーン。そこの誕生秘話があります。まあ、けっこう有名なので、ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、ご紹介させていただきます!
・・・じつはあのシーン、ほんとは、サツキはあそこで泣く予定じゃなかった。
というのも、サツキはとてもしっかり者で、お母さんの入院中、お母さんがわりになんでもこなす、強い女の子。だから、涙は似合わない、宮崎駿監督は、そう考えていた。
でも、プロデューサーさんは、そんなサツキのキャラについて、疑問を持っていた。12歳の女の子で、ここまでカンペキな子、そうそういるもんじゃない。ちょっと不自然じゃないですか?って。
宮崎駿監督は、それに反発。そんなことない!と。なぜなら、宮崎駿監督の少年時代が、まさにそうだったから。
宮崎駿監督の幼少時代、お母様は体が悪く、宮崎駿監督が、お母様のかわりに、家のことをこなしていた。サツキとは、宮崎駿監督にとって、ある意味、自分そのものだった。
だから、そんな女の子もいるはずだ!って、一度は反発するが、最終的には、プロデューサーさんの意見に耳を傾け、変更することになる。
そうして誕生したのが、あの号泣シーンだった。
サツキは泣く予定じゃなかった。
でも、泣くシーンになった。
それはなぜか?
宮崎駿監督は、サツキを、
「泣かせてあげたかった」
と、語っている。
サツキだって、1人の女の子。お母さんがわりに、あれもこれもやって、しんどいに決まっているし、お母さんのことが、たまらなく心配なのは同じ。
でも、気丈でしっかり者だから、誰にも弱音を吐かず、どんなに辛くても、ぐっと耐えて、がんばり続けている。
でも、辛くてたまらないときだって、ある。あるに決まってる。だからせめて、どこかで泣かせてあげないとかわいそうだ、宮崎駿監督は、そう考えた。
そして、あの号泣シーンの誕生となる。
何てゆうか、宮崎駿監督の、キャラたちへの愛、ひいては、人間に対する、深い愛情を感じるなぁ〜
そんな宮崎駿監督も、お母さんがわりに頑張っていた少年時代、辛くてたまらなくて、泣きたくなる時が、あったんじゃないだろうか?
だからせめて、サツキには、女の子らしく、ちゃんと、泣いて欲しかったのかなーなんて考える。
そして!
現代社会にも、この「サツキ」さんが、たくさんいる。
あのサツキのように、
がんばり屋さんで、みんなから頼られて、
どんなに辛くても弱音を吐かず、
自分のことは、いつもあとまわし。
いつも損して、でも、またがんばる!
そんな、全国のサツキさんへ!
泣きたい時は、ちゃんと泣いて下さい!
頑張ってる心の中のサツキを、
たまには、泣かせてあげてください!
最後までお読みくださって、ありがとうございます♪😊
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