適応障害・うつと診断された方へ

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適応障害・うつ病と診断された方へ

適応障害や、うつ病と診断されたあなたへ。

僕自身の体験談を綴っています。お読みいただければ、少しはあなたの心が楽になるかもしれません!難しいことはまったく書いておりませんので、気楽にダラダラお読みいただければ幸いです。

そんな僕は、2020年5月に、適応障害と診断されました。適応障害は、2021年5月、女優の深田恭子さんが、ご自身が適応障害であることと、その治療のため、芸能活動の休止を宣言されたことで、多くの人がその病名を知ることとなりました。

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適応障害の症状は、患者さんによってさまざまですが、僕が、特に辛かったのは、3つ。

ひとつめは、今まで味わったことのないレベルの、全身の猛烈なダルさ。まるで5キロマラソンを終えた時のような、ベッドから起き上がることすら困難なほどの、猛烈なダルさでした。

しかも、恐いのは、僕は5キロマラソンなどしていない。なんなら、疲れるような事など、何一つしていないはずなのに。そう、疲れる理由など何もない。

だからこそ、自分は何をやっているんだ、そんなに怠けたいのか、とひたすら自分を責め続ける日々でした。しかし、どんなに辛くても、朝は来てしまう、仕事に行かねばならない。鉛のような体を引きずって、涙を流しながら通勤する日々でした。

そして、辛かった症状のふたつめは、思考障害でした。物事がうまく考えられない、すぐ忘れてしまう、やらないといけないってわかってるのに、やらない、出来ない、やりたくない。

そんな状態で仕事をするから、当然、ミスや失敗ばかり。その失敗が原因で、深刻なトラブルに発展したこと、何度もあります。

そんなとき「何をやってるんだ!」と、叱責される、ごもっともだ、完全に自分が悪い、いったい自分は何をやってるんだ、また人に迷惑をかけてしまって。きっとみんなは、そんな僕のこと恨んでるだろう、軽蔑してるだろう、この役立たずが!能無しが!って。そして、その通りだ、自分は役立たずの能無しだと思いました。

以前は、ちゃんと出来ていたのに。その頃を知っているからこそ、その落差に、絶望する日々でした。もう自分は、ダメ人間になってしまったって思いました。

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そして、みっつめは、抑うつ症状。わけもなく、親しい人が亡くなったレベルの、深い深い悲しみのドン底に叩き落とされる。もう、そうなったら、ただ、涙を流し、ため息を吐くだけの生き物になってしまう。

そんな抑うつ症状に囚われたときは、たまらなくなって、会社の外に移動しては、声を上げて泣きました。40過ぎたおっさんが、です。

でも、恐いのは、誰も死んでなんかいないってこと。だから、必死に自分に言い聞かせる、大丈夫!誰も死んでなんかいないよ、悲しいことなんて、何もないよ!

わかってる。悲しい出来事なんて起こってはいない。よくわかってる。でも、この絶望感は、確かに、間違いなくここにある。悲しむ理由なんてないってわかってるからこそ、なぜこんな気持ちになるのか、意味がわからなくて、ただただ恐ろしかった。

そして、こうなるのは、世界でたったひとり、自分だけなんだって、ずっと思ってました。僕のまわりでこんな風になった人なんで、誰もいなかったから。さらに、なぜか、こうなるのは自分が悪いんだって、ずっとそう思っていました。

さんざん人に迷惑をかけて、これから、どうやって生きていけばいいのか、この苦しみは、いったいいつまで続くのか、毎日毎日、そんな事を考えては絶望し、時には、最悪の事を考えたことも、数えきれないくらいあります。

今まさに、その渦中におられる方、

「大丈夫だよ!きっとよくなるよ!」

って言われたとして、元気が出るでしょうか?僕は、まったく出ませんでした。その渦中にある人にとって、そんな言葉など、何の意味もない、むしろ、余計辛くさせるもんだってことを、身をもって経験しました。

本当に本当に、辛くて辛くて、絶望の底にいる時は、どんな励ましの言葉も入ってこないものです。僕がそうでしたから。

でも、2つだけ。

せっかくここまでお読み下さったので、たった2つだけ、わかってほしいことがある。

確かに言えることは、

そうなってしまうのは、あなただけじゃない、ってことです!

うつ病や適応障害のことは、残念ながら、世間にはまだまだ知られていないのが現実です。だから、あなたが知らないのも、無理はないんです。

でも、あなたと同じ状態になり、あなたと同じように苦しんだ経験をお持ちの方や、今まさに苦しみの渦中におられる方は、あなたの他にも、本当にたくさんいます。そうなってしまうのは、あなただけでは、ないんです。

あなたは、1人じゃないんです。

そしてもうひとつ。

体がダルい、眠れない、頭が働かなくて、今までのようにできない、ふいに突然、わけもなく悲しくなる、時に、最悪の事を考えてしまう・・・それらは、多くの患者さんが訴えている、はっきりとした「病気の症状」です。

風邪をひいた人は、熱が出て、咳が出ますよね。それを疑問に思う人はいません。それが風邪の症状だって、知っているからです。

そして、適応障害の患者さんは、眠れなくなり、突然悲しくなり、仕事ができなくなります。それは、まぎれもなく「適応障害の症状」です。あなたのせいではありません。失敗ばかりしてしまうのも、あなたが悪いのではありません。

先にも述べたように、適応障害のことは、世間には知られていませんから、あなたが知らないのが当たり前なんです。僕も、なってみるまで、全然知りませんでしたから。

風邪で咳が出ても、自分を責めることはないでしょう、風邪ってそういうもんだって知っているから。そして、あなたが苦しんでいる辛い症状は、多くの適応障害の患者さんが経験している症状なんです。

それは、病気のせいなんです。上手くできないのは、決して、あなたの能力が低いからじゃない!ましてや、あなたの人間性が悪いなんてことでは、絶対にないんです!

どうか、この2つだけは、わかってほしい。そして、あなたは決して、サボってるわけでもないし、決して甘えてなんかいません!むしろ、その逆なんです。サボれない、甘えられない、そんな、とても責任感の強い、真面目な人がなる病気なんです。

今後も、少しづつ自分自身の体験談を綴っていきたいと思ってます。またお立ち寄りいただけると嬉しいです!

ご覧になって下さった方々の、1日も早い回復を、心からお祈りいたします。どうか、ゆっくりゆっくり過ごして、どうか、心と体を、ゆっくりと休めてください。

この記事は以上となります。最後までお読みくださってありがとうございます🥰

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このブログでは、精神疾患の患者さんやそのご家族の方の心が、少しでも軽くなるような、そんな記事を執筆しています。興味のある記事がありましたら、ぜひお読みください!

コメント

  1. みんみん より:

    かくひさん

    もう泣いちゃいました

    愛溢れるエール、辛い思いを経験されて、今もなおその渦中にありながらみんなへのメッセージを送れるなんて

    ありがとう

    かくひさんの言葉でどれだけたくさんの仲間が救われているか

    ブログにお越しくださってるので、ワタシの現状をご存知かと思いますが、まさにやっと就きたい仕事についたのに、自分を責める毎日で、薬飲んでてもこの二日はベッドから出ることできませんでした

    そんな中やっと、かくひさんのブログにお邪魔できるようになって、心強いメッセージを受け取りました

    私はなんもお返しできてないですけど、感謝の気持ちだけは伝えたくて

    いつもながら長々とすみませんでした

    ありがとう

    • kakuhi-ts より:

      みんみんさん!!!
      こちらも、お読みくださって、ありがとうございます!!頑張って書いた甲斐があったなぁ😭✨

      返信おそくなってごめんなさい💦

      お返しできてないなんてそんな(^^♪
      僕にとっては、こうしてちゃんとお読みくださって、コメントまで頂けることが、何よりの喜びですから~♫

      みんみんさんも、いまお辛いんですよね。。本文の繰り返しになってしまって恐縮ですが、それは病気のせい、みんみんさんのせいでは決してない!

      慈恵医大の、うつ病を研究している近藤教授が言っておられましたね、うつ病や適応障害は、その人の心が弱いとか、その人のせいでなる病気では決してない。それは、体内物質の異常が原因なのであって、患者さんのせいでは絶対にないんだって!!

      みんみんさん、どうか無理せず、ゆっくりお過ごしください!いつもありがとうございます♫