正しい、ゆえに恐ろしい

何かの格言？で、

「他人は、自分が思うほど、自分のことを気にしていない」

みたいなの、聞いたことある人も多いと思う。

僕自身も、確かに、他人にどう思われてるんだろう、こんど失敗したらどうしよう…なんて、ひたすら気に病む性格なのだけど、しかし、じゃあ、自分はどうか？

今の僕は、他人の事を考えるほどの余裕がない、ってのもあるけど💦でも、考えるのはいつもやっぱり自分のことばかりで、言われて見れば、確かにそうだ。

だから、会社の人なんて、どーせ、僕のことなんて、大して気にしちゃいないんだ！だから、そこまで気に病まないでいい！なんて思えて、気持ちが少し楽になったりするもんで。

だから、この言葉は正しいと思う。

そして、この言葉の持つ、もう一つの意味をご存じだろうか？この言葉、正しいがゆえに、恐ろしくもある、と思う。

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「正しい、ゆえに恐ろしい」

近頃は、ますますヤベー状態が続いてて💀💦朝、目覚ましが鳴たびに、絶望する💀あぁ、また今日が来てしまった…しかし、会社に行かねばならない、だから無理やり、スーツの中に、鉛のような体をねじこみ、わけもない不安や、恐怖と戦いながらの出勤💦

会社についても、手が震えたり、ぞわぞわが止まらなくなることが多くて、よく薬を飲んでる。

新人くんがそれに気がついて「あれ？かくひさん、お薬飲んでるんですか？」なんて聞かれて。僕もしかたなく、彼に、自分の病気について話したのだけど、彼は、

「😳かくひさんが、精神の病気だなんて、そんな風には、全然見えませんでした…」

なんて言ってたな。僕はべつに、彼の言葉にムッとしたとか、そんなことなくて、

そりゃそうだろうなぁ💧

と、思ったのだった。

これがもし、足にギブスを嵌めて、松葉杖をついて歩いてる人を見たら、あぁ…大変そうだなぁ…とわかる。けど、僕はギブスもはめてないし、どこにも包帯なんかしてない。だから、他人から見たら、僕は、ごく普通の、健康な、量産型のリーマンにしか見えないだろう💧

冒頭で紹介した、他人は、それほど自分の事を気にしてない、というやつ。

この言葉、まったく逆視点から見ると、

「自分の苦しみは、他人には伝わらない」

という、恐ろしい真実でもあるのだ💀

精神疾患の患者さんは、その苦しみのあまり、みずから命を絶ってしまう方が、年間に2万人以上もおられる、という恐ろしい現実。

しかし、他人には、その苦しみが見えない。

精神疾患の患者さんの多くが、辛すぎるほどの自覚症状を、痛いほど味わっておられると思う。しかし、患者さんは、全力で、それを隠し通すものだ。良いとか悪いとか抜きにして、精神疾患になった人ってのは、そういうもんなのである。

そして、ついに隠しきれずに、他覚症状が出てしまう。人に気付かれてしまう。

あれ？あの人なんだかおかしくない？

人にそう思われる、気付かれるくらいになったら、それはもう、病気がものすごく進行してる、とても危険な所まで行ってる状態だ。

そして、その他覚症状によって、人にバレてしまったとき、患者さんはショックを受けるだろう。周りの人に心配かけたくなかったのに…普通の人でいたかったのに…みたいな。

でも、僕は、この他覚症状は、

とても素晴らしいことだと思っている。

僕の古くからのブロ友さんが教えてくれた、中島みゆきさんの「命の別名」という歌がある。その歌詞のひとつに…

たやすく涙を流せるならば、

たやすく痛みもわかるだろう。

けれども人には笑顔のままで、

泣いてるときもある。

ってのがある。

上島竜兵さんや、竹内結子さん。きっと、笑顔のままで泣いていたのだろう。辛すぎる気持ちを、必死で笑顔で隠したまま、みずから命を絶ってしまわれた。

そして、かつて、ナイナイの岡村さんも、うつ病で休業してた時期があるのを、ご存じの方も多いと思う。岡村さんは、ずっと眠れない日々が続いており、また、人との会話のなかで、なぜか、何の脈絡もなく、「オレはお金がない」と話していた。

心配した、相方の矢部さんが、岡村さんの自宅を訪れたとき、こんなやりとりがあった。

矢部「岡村さん、様子見に来ましたよ」 

岡村「おー・・・俺もう金ないんや、ほら見てみ(財布を開けながら)全然ないんや」 

矢部「いや銀行にもあるでしょ」 

岡村「アカンねんないねんお金も何もないねん」 

矢部「・・・・岡村さん休みましょか」

そんな岡村さんの奇行を見て、休業を決意した矢部さん。岡村さんははじめ、休むのをとても嫌がった。「仕事に穴を開けるなんて、芸人として、プロとして、失格だ！」と。しかし、矢部さんの粘り強い説得に、耳を傾け、ついに休業を決意した。

そしてあのとき、休むと決断したからこそ、今があるのだと思うし、もっと言えば、岡村さんの奇行、他覚症状があったからこそ、矢部さんも、岡村さんのその苦しみに気がつくことができた。

たやすく涙を流せるならば、

たやすく痛みもわかるだろう。

さっきも書いたけど、患者さんは、どうしても、その痛みや苦しみを、隠そうとする。けど、辛い時には、涙を流すことが大切だし、辛い気持ちを人に伝えることは、とても大切なこと。

「もっとしっかりしなきゃ・・・」

「こんなことでへこたれてちゃだめだ・・・」

「人に話したら、心配かけるだろうな・・」

なんて、思ってしまう時も、あるよな。けど、それは口に出して良い。涙が流れるのなら、そのまま流してあげたらいい。残念ながら、この苦しみは、他人にはなかなかわからないもの。だから、ちゃんと涙を流すことで、救われる命も、たくさんあるのだ。

☆最後までお読みくださって、ありがとうございます！僕や皆様に、一日も早く、心穏やかにすごせる日々が訪れますように☆

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